紅一点×SnowMan⑦ (ページ9)

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「康二相当懐いてんね。」

宮『きっと家族と離れている気持ちが1番分かるんだよ。』

確かに。ここにいるメンバーは
みんな一人暮らしなどをしているとはいえ、
気軽に会える距離に家族がいる。

だけど、康二の家族は奈良県に住んでいるし、
Aはお母さんが確か入院してるんだっけな。
真美、、、お姉さんは所在不明なんだっけ。

渡『そうだな。』

翔太が意味深な顔をしたけど、それに関しては
何も突っ込めない。

というか、ここ2人の関係に深く入ることは
オリメンでもできない。

お互いが最大の理解者なんだよな、きっと。
それに少しの寂しさはあるけども。
こればかりはどうしようもない。

阿『あっ。そういえば今日SixTONESのコンサートだよね？確か後半に配信があるんだっけ？』

深『そうだね。』

阿部の言葉にみんなが複雑な顔をしている。
今日、SixTONESがデビューを発表するのではないかと
言われているからだ。

あくまで噂だけども。

滝『あれ？Aは？』

宮『あ、今寝てます。』

滝沢くんが入ってくる。寝ているAを見ると、
こう言った。

滝『起きたらステージのところに来てって言っといて。一部調整したいから。』

佐『分かりました。』

それからはたわいもない話をしていて。

A『うーん。』

渡『大丈夫か？』

A『うん。ありがとう。』

宮『滝沢くんが調整したいからって呼んでたよ。』

A『秀明くんが？分かった。』

さっきまで寝ていたとは思えないスピードで
立ち上がるとさっさと部屋を出て行ったA。

「大丈夫かな。」

佐『なんかフラフラしてない？』

阿『うーん。舞台の上では大丈夫だと思うけど。心配だよね。』

いつになく細い背中を見ながらみんながため息をついた。