紅一点×SnowMan⑦ (ページ7)

今日:369 hit、昨日:258 hit、合計:87,814 hit

⭐︎ ページ7

雅に背中を押され、待機場所に向かう。
歩いていると、明らかに様子のおかしい最年少がいた。

「ラウちゃん。」

ラ『あっ。Aちゃん。お疲れ様です。』

「お疲れ様。じゃなくて。顔色ひどいよ。」

ラ『、、、なんだか怖くなってきて。』

そりゃあそうだろう。初めての歌舞伎。それも主演。
加えて、最年少がセンターに立っているのだから。

「大丈夫、、、とは言わないよ。」

ラ『え？』

「しんどい時は、ちゃんとしんどいって言って。ラウちゃんは1人じゃない。たくさん頼れるメンバーがいるから。」

なんだか自分のことは棚に上げてる感じがして。
全く説得力ないな。そんなことを思いながらも、
彼の肩を撫でる。

ラ『うん。しんどい。けど頑張ります。』

「ん。」

ラウちゃんと離れた後、私は目黒のところに行く。

「目黒。」

目『はい。どうしました？』

「公演が終わったらラウちゃんの話、聞いてあげて。結構しんどそう。」

目『、、、分かりました。』

「ごめんね。私この後仕事あって聞いてあげられないんだ。」

目黒の肩を叩くとみんなのところに向かう。
どうにか気力が持ってほしい。
そんなことを思いながらステージに向かった。

「お疲れ様でした。」

宮『えっ。今日も仕事？』

「うん。撮影が入ってるんだ。」

公演終わりに急いでメイクを落として着替える。
牧さんの車に飛び乗ると、撮影地に向かってもらった。

「すみません。遅くなりました。よろしくお願いします。」

松『おー。松雪！今日も公演お疲れ様！明日は休演日だよね？』

「はい。なので明日の夜まで撮影お願いします。」

伊『なかなかめちゃくちゃなスケジュールだよね。よく事務所も入れたよね。』

「、、、仕方ないんです。」

ほんと。こんなスケジュールありえない。
けど、私のわがままでこうなっているから仕方ない。

松『まっ。ここで巻きで頑張ろうぜ。そしたらだいぶ楽になるだろ。』

「はい。よろしくお願いします。」

松岡くんの優しさに甘えながら、
ドラマの撮影に臨んでいた。