紅一点×SnowMan⑦ (ページ46)

今日:418 hit、昨日:258 hit、合計:87,863 hit

★ ページ46

松『てかなんでみなさんAを助けなかったんすか？』

宮『え？』

松『あれ、末澤が怪我しましたけど、狙われたのはAですよ。』

田『あそこはSnowManが駆け寄らないとダメっしょ。』

高『何もないように振る舞ってましたけど、しんどいと思いますよ。』

岩『それは、、、申し訳ない。』

深『俺達、そこまで構う余裕なかった。』

そう言うとSixTONESの顔が険しくなる。

松『あの子はどんな思いでこのステージに立っ、、、。』

田『北斗。』

森『もう、やめとけ。』

北斗が言おうとしたらSixTONESのメンバーが止める。

「俺、Aのところ行ってくる。」

俺はなんとも言えないこの空気に耐えられなくて、
楽屋を飛び出した。

Aがいるとしたらおそらく医務室だろう。
向かって、部屋に入ろうとしたら、
少しだけ扉が開いている。

覗いたら丁度、末とAの頭が重なっとった。

え、、、。

多分、キスをしとる。
そこに2人の意思がどれだけ反映されてるかは
分からへんけど。

それを見て、自分の気持ちに気づいてしまった。

俺、Aのこと好きなんや。

でも、気づいた瞬間に失恋が確定しとって。

同じグループのメンバーで、
今からデビューするのにあかんやん。

このやりきれへん気持ちをどないしたらええのやろか。
俺は何もできひんまま、そこに立ち尽くしとった。

A『康ちゃん？』

多分、時間にしては数分やけど、
自分の中ではかなりの時間が経過していたような気分だ。

Aがドアのところで立ち尽くしている俺に
声をかけてきた。

「末は大丈夫そう？」

A『うん。頭を打ったみたいだけど、産業医の人に見てもらったら大丈夫だろうって。』

「そっか。」

声とは裏腹に冴えない顔をしているA。

「なあ。末と何かあったん？」

好きを自覚してしまったら、
いけないと分かっていても、
自分自身の気持ちを止めることはできなくて。

俺は我慢できなくてさっきの出来事を聞いてしまった。