紅一点×SnowMan⑦ (ページ44)

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side MUKAI ページ44

【SixTONES SnowMan 2020年同時CDデビュー決定】

その文字がスクリーンに出されると、
歓声と悲鳴が入り混じった声が聞こえる。

この瞬間、みんなの反応は様々だった。

ガッツポーズをする者、静かに喜びを噛み締める者。
俺は隣にいためめと抱き合う。

その時に端にいたAの姿も見える。
みんな喜ぶ中、Aだけは正面を見て
静かにお辞儀をしていた。

その顔は、表情だけだと
喜んでいるようには見えない。

それからJr.の子達が花束をくれる。
そこでようやくAも少し笑顔になって。

それで少し安心した俺が
アホやったって後に気づくんやけど。

それからみんなで歌いながら歩いてる時やった。

ファン『きゃぁぁぁぁ。』

ん？何？

突然ファンから悲鳴に近い声が聞こえる。
SnowManもSixTONESのメンバーも
そっち側に目を向けると、末が倒れとって、
その横でAが唖然としてる。

「え、、、。」

何が起こったん？分かれへんけど、
今は歌ってる最中やから、止めるわけにもいかず。

SnowManは少なくともみんな、持ち場を離れんかった。
やけど、SixTONESはちゃうかった。

田『姉御っ！』

高『A！』

松『大丈夫？』

歌を止めて、3人は持ち場を離れて2人に駆け寄る。

すぐに末とA、駆け寄った3人は
ステージをはけていなくなる。

俺らは歌うしかない。
そのまま歌い続けとったら、4人はすぐに戻ってきた。

それからはずっとSixTONESがAに
ベッタリと張り付いていて。
常に樹、北斗、高地はそばにいる感じやった。

アンコールまで終わり、みんな楽屋に戻る。

渡『あれ？Aは？』

すぐに支度をして、会見に向かわないといけないのに、
Aがいない。

田『あー。末澤のとこだと思う。すぐ戻ってくるよ、きっと。』

程なくして、Aが戻ってきたのやけど。

「顔、真っ青やで。自分。」

A『大丈夫。』

「やけど、、、。」

A『大丈夫だから！会見行こ。』

大きい声で俺の言葉を遮る。
そのまま会見の場に向かってしまった。