紅一点×SnowMan⑦ (ページ41)

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side YOU ページ41

今日はいよいよ発表の日だ。

この日、他のJr.より早くドーム入りをしないといけない。
もともと早く来ることが多い私は、
その中でも1番に着いた。この人と共に。

松『いよいよだね。』

「うん。でも嫌だな。」

松『まあ、昨日聞いた話だと、確かにこのいろんなグループのファンがいるのは嫌だよね。』

「なるべく距離はとるけど。」

松『いざとなったら俺とか、SnowManとかSixTONESに頼って。』

「うん、ありがと北斗。」

北斗は昨日も泊まっていた。
このステージが近づくにつれて、
いろんなことを考えてしまい、なかなか眠れなかった。

そんな様子をもちろん分かってる北斗は、
いつも以上にそばにいてくれる。

その状況に甘えている、というのが現状だった。

一緒に来たけども、たまたま会いましたよ、
のテイで同じタイミングで楽屋入りした。

最初に打ち合わせがあるから、
スノストで広い部屋に集まることになっている。

「とにかく、発表までちゃんといられたらいいや。」

松『そっか。』

今でこそ、SnowManやSixTONESのファンは、
私の存在を少しずつ受け入れてくれている。

だけど他のグループは決してそうではなくて。
やはり女が自担のそばにいることを良しとしない人が
多いので、攻撃されたりということは大いにある。

はぁ。小さくため息をついて机に頭を置く。

松『寝てていいよ。』

「うーん。無理。」

松『そ。』

そうは言いながらも頭を撫でてくれていて。
その温もりに安心して眠ってしまった。

しばらく寝ていたっぽい。
ガヤガヤとした声がたくさん聞こえてきて目が覚める。

「ん、、、。」

阿『あ、起きた。おはよう。』

「うん。おはよう。」

隣には相変わらず北斗が座っているけど、
近くに阿部ちゃんがいて、頭を上げたら目があった。

松『大丈夫？』

「うん、ありがとう。」

少し眠れたことで頭がクリアになる。
やっぱ全然眠れてなかったんだな。

向『寝れてないん？』

「んーん。ちょっと仕事が立て込んでいただけ。」

嘘。本当は眠れていない。
だけど、みんなにそれは悟られたくないから。