紅一点×SnowMan⑦ (ページ37)

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『さすがにさ、デビュー近いから女の子は切ったよね。SnowManも何か言われたべ？』

「まあね。秀明くんには釘刺されたよ。」

『でもさぁ。今はSnowManも遊んでる人いなくない？昔は結構やんちゃしてたけど。』

「どうなんだろ。私みんなのその辺の話って聞かないんだよね。」

『そうなの？』

しょっぴーと師匠と先生は結構だったでしょなんて
言いながら笑ってる。

「そう考えると、SnowManと SixTONESの恋愛事情知らないなぁ。私のはみんな知ってるのに。」

そう笑って樹を見ると少しだけ真剣な顔をしている。

そのままグラスを持つと隣にやってきた。

『なぁ。風磨とのこと、このままでいいの？』

「え？」

『何があったかまでは聞かないけどさー、少なくともこのデビューと関係あるべ。』

私は樹の言葉に何も発さない。

『まあさ、よりを戻すとかはないのかもしれないけど。でもさ、風磨に何も言ってないんでしょ？少しは話しなよ。』

「、、、今じゃない。」

『え？』

「確かに関係はあるけど、今は本人含めて言うつもりはないんだ。」

『そっか。』

樹は私の両手を握って私を見る。

『まあ、無理すんなよ。話は聞くから。』

「ありがとう。」

そのまま私の目を見て、
にこにこ笑いながら両手を握っている。

「それさぁ。私以外の女の人にやらない方がいいよ。勘違いするから。」

『まあ、俺は意図的にしてるからねぇ。これに引っかからないの姉御くらいよ？』

「ははっ。」

樹はそんなこと言ってるけど、
頭の良いひとだから私がなびかないこと
分かってやってると思う。

そして、危ない人にはこんな思わせぶりなことは
やらないと思う。

「また飲みに行こうね？」

『え？』

「ん？」

普通に言っただけなのに、
え？なんて言われると思わなかった。

『いや、姉御がデレたなと。それ、俺以外に言ったらダメだよ？』

「ははっ。分かった。言わないよ。」

そんなことを話しながら、樹との時間が過ぎていった。
やっぱり樹は特別な友人だな、と思った。