紅一点×SnowMan⑦ (ページ33)

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『別に友人と遊ぶなとは言わない。けど、スキャンダルとしてはお前は1番のターゲットになりやすいんだから。』

「分かってるよ。」

そんなの、1番私が分かってる。

だけど、私だって1人の人間だ。寂しいと思うことも、
人肌に触れたいと思うこともたくさんある。

グループのことだけを考えられない私は
とても弱い人間だ。

「話はそれだけかな。」

滝『、、、あとはグループのデビューと同時に、ソロデビューもしてみないか？』

「は？ソロはしないって前も言ったよね？」

まさかの話に思わず聞き返してしまう。

「何？偉い人から言われた？そんなことしたらSnowManとSixTONESのデビューが目立たなくなる。そんな余計なことしないでよ。ふざけすぎ。」

『これは、、、。社長の願いなんだよ。』

「嫌だ。にしても今じゃない。そんなふざけたこと言わないで。話は以上？もう帰る。」

私は秀明くんの答えを聞かずに部屋を出る。
はぁ。ため息をつくと、私はスマホを取り出した。

「もしもし？北斗？」

『うん。どうした？』

「今日も、、、いい？」

多分それだけで彼には伝わるはずだ。

『もちろん。仕事終わってからだから、少し遅くなるかもしれないけど。』

「うん。ありがとう。」

そう言って電話を切る。

渡『おい。』

「うわっ。びっくりした。帰ってなかったの？」

帰ろうと歩き始めた時、なべくんに話しかけられた。

『うん。それよりさ、、、。』

「ん？」

『何でもない。お前大丈夫か？』

「、、、何が？」

そう聞き返してしまう。何のことだろう。
なべくんは何を言いたいのかな？

『ひょっとして今回のデビューとお前が風磨と別れたことは関係ある？』

「、、、ないよ。」

ごめん。嘘をつかせて。
まあ、なべくんには表情でバレてしまうかもしれないけど。

『、、、そっか。』

「あのさ。1箇所付き合ってくれない？」

『分かった。』

なべくんは何も聞かず、車に乗り込んだ。

私はこの話を聞いてから行こうと思っていたところへ
向かった。