紅一点×SnowMan⑦ (ページ31)

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目『まじかぁ。すごいな。』

滝『で。改めてなんだけど、やっぱり今までとの比にならないくらいメディアからの注目度は上がるから。日頃の振る舞いや、スキャンダル関係には気をつけろよ。特に深澤と渡辺！』

渡『滝沢くん、俺に彼女いないこと知ってて言ってるでしょ。』

佐『そーゆーのが1番危ないんだって。翔太とか過去遊びまくってたじゃん。』

渡『おまっ。それ言うなよ。過去だろ？』

ラ『そうなんだ。』

純粋なラウールが少し軽蔑したような目をしている。

渡『ラウールもそのうち分かる。』

深『はい、最年少に余計なこと言わないでー。』

阿『ふっかも注意されてるからね？』

阿部ちゃんがそう言うと、
少しだけ穏やかな雰囲気になる。

Aはずっと無表情だけど。
考えたら、風磨と別れてからのAは
そんな顔してることが多いな。

滝『とにかく、このことは他言無用で。』

全員『分かりました。』

A『分かった。』

滝『みんな帰っていいよ。Aだけ少し残って。』

滝沢くんの言われた通りに9人は部屋を出て、
Aは滝沢くんと話をしているっぽい。

渡『あー。俺、ちょっと残るわ。』

そんなタイミングで翔太は残ると言った。それなら、

「あー。俺も残るわ。滝沢くんに用事あるから。」

阿『あ、そう？了解。』

そう言うとみんな各々帰っていった。

「で？」

渡『ん？』

「Aに用があるんだろ？」

渡『いや、ないよ。』

まさかの回答に言葉が出ない。
え？違うの？

「じゃあ、滝沢くん？」

渡『いや、違う。』

そう言うとなべは黙ってしまった。

渡『いや、なんかさ。あいつの精神状態が心配なだけだよ。風磨と別れたことと、このデビューの関係性がないとは思えないし。』

「え？てことはAは事前に知っていたってこと？」

渡『うん。だってどう考えてもタイミング良すぎない？』

「う、うん。まあ。」

確かにそう言われたら、そうなのかもしれないけど。

渡『さすがに考えすぎかな。』

「と思うけど。」

渡『まっ。ただ飲みにでも行こうかなって思っただけだよ。』

そう言ったなべの横顔を見たら、俺はお邪魔な気がして。

「そうか。なら帰るわ。」

渡『おー。』

なべと別れ、1人自宅に帰った。