紅一点×SnowMan⑦ (ページ30)

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side FUKAZAWA ページ30

滝『来年、SnowManはデビューだよ。』

事務所が、慌ただしい中、SnowManのメンバーが
集められて、デビューを告げられた。

慌ただしい、というのは社長が倒れたのだ。
意識はない。

多分そう長くないだろうと言われているのは、
俺たち事務所の人間しか知らないことだけど。

そんな中で告げられたのは、ずっと、
この事務所にいて願ってきたこと。

メンバーも皆、下積みが長いからこそ、
そのありがたみを噛み締めている。

渡『まじすか。』

滝『うん。社長が倒れる前からそんな話は出ていたんだよ。本当は社長が直接伝えられたら良かったんだけど。』

阿『なんかいざ言われると実感ないね。』

佐『でも嬉しいよ。』

宮『長かった、、、。』

みんな笑っていたり、少し涙していたり。

そんな様子を見て、SnowManを守ってきて
本当に良かった。そんなことを考えていた。

ふと、Aの様子も気になって見てみる。

えっ、、、。

Aは滝沢くんを黙って見つめている。
その表情はデビューを喜んでいるようには全く見えなくて。

ラ『Aちゃん？』

A『え？』

ラ『嬉しくないの？デビュー。』

隣に座っていたラウールが心配そうに見つめながら言う。

A『ううん。嬉しいよ。なんだか実感がないだけ。』

ラ『そっか。』

隣に座っていた最年少のラウールに話しかけられて、
少しハッとした表情になったA。

少しだけ柔らかい表情になる。
新旧の最年少の絡みって癒されるんだよな。

じゃなくて。Aはどう思ってるのだろう。
そんなことが気になってしまう。

滝『あとは、SixTONESと同時デビューになるから。』

A『えっ？』

岩『まじすか？』

デビューがまさかのSixTONESと一緒だなんて。

少年たちの頃から可愛がってきた後輩グループと
こうしてデビューできるのは嬉しい。