紅一点×SnowMan⑦ (ページ12)

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side MEGURO ページ12

阿『ねぇ。Aがまだ来てないんだけど。』

阿部ちゃんの言葉にみんながざわつく。

いつもなら1番か2番目くらいには来ていて、
支度を早く終えてることがほとんどだった。

レッスンなどにおいても、
仕事以外で遅れてくるのは見たことがない。

まだ公演までは時間があるけども。
そんなことよりも来てないという事実にみんな驚いている。

渡『連絡つかねぇ。』

深『電話も出ない。』

岩『牧さんは？繋がる？』

佐『運転中なら無理だろ。』

多分牧さんがついているはずだから大丈夫だと思うけど。
そんなことを考えていたら、彼女はやってきた。

A『おはようございます。』

「えっ、、、。」

どんな時でも必ず挨拶をする。
そこは徹底していて、ほんとタレントの鏡だと思う。

いつもならみんな返す挨拶も誰1人返さない。
その理由は明白だ。

向『どないしたん。その目。』

明らかに目が腫れていて。
泣いたのだということが分かる。

A『雅。メイクよろしく。』

雅『分かったわ。』

康二の言葉には一切反応せず、
雅さんのもとに向かう。

そこからイヤホンをして周りの言葉は
一切聞かないというかのように。

いつもなら話しかける雅さんも無言だ。
まるでそこだけ遮断された世界のようになっている。

深『なべ何か知ってる？』

渡『いや。分かんない。風磨に連絡してみるわ。あいつなら知ってるかもしれない。』

しょっぴーが風磨くんに連絡する。

渡『多分仕事だな、、、。既読にもならない。』

宮『そっか。』

Aちゃんの涙の原因は分からないまま、
歌舞伎が始まる。