Sweet? or Sour? Orenge juice

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橙side






紫「お前また康二くん怖がらせて！」


黒「別に怖がらせてないって！
普通に喋ってただけだよ。 なぁ？」







ﾊﾟﾁﾝｯ






紫「あ、電気消えた」






あ… 逆光






紫「あ、直った」







俺が少し下から見上げるように見える耳元のほくろ
やっぱりあの時の人に似てる






紫「ほら、返事しないから怖がってんだよ」


橙「いや、ちゃうくて…」


紫「この男は俺が連行しとくから安心しな！
そーいや、次席替えだってな！」


黒「あっそ」






いやまあ、たしかに苦手ではあるけども。
まあやっぱり思ってたより怖い人やなさそう






じゃあやっぱり目黒くんってあの時の人？
でも半年以上も前の事やし
今更確かめにくいよな






＿＿＿＿＿＿








ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

先生「はい、席替えするからくじひいて〜」







窓際の席や
………ってなんでなん⁉︎








よりによって、後ろの席目黒くん







嫌ってるわけやなくて
ただ苦手なだけっていうか
あぁ、目黒くんは俺が嫌がってるとか
思ってるんやろうな





あーもう、何か緊張してしもうて
文字間違えてばっかりやん
消しゴム、消しゴム






…… ｽﾊﾟｰﾝｯ







え、そんな飛ぶ？消しゴムそんな飛ぶ？







もう間違えたら真っ黒に塗りつぶすしかない






黒「向井くん」


橙「っ⁉︎ な、なんでしょうか。」








急に話しかけられてビクってしてしもうた
なんなんや、後ろ向くのにど緊張で一苦労








黒「消しゴム使う？
ノート黒い毛虫だらけになっちゃうよ」







全部の経過を見られとったってこと？
恥ずいやつやん







橙「…ありが」


先生「おいコラー、そこ喋んな前向けー」


橙「すいませんっ」







お礼言えんやった
ちゃんと後で言わなあかんな…







てか、消しゴムわざわざ割って渡してくれとる。









＿＿＿＿＿＿









ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

先生「はい、授業終わりー」







橙「あの、め…」


紫「めめ、叱られてやんの」


橙「あ、深澤くん。 俺、のせいやねん…」


紫「あ、康二くん消しゴム貰ったの？
倍返しで要求されるから気をつけな！」


橙「え？」


黒「そういう冗談マジでやめろって！」


紫「怒った！ほら怖がっちゃうよ康二くん！」


黒「もうっ… 」






何でこのタイミングか知らんけど、顔真っ赤やん
俺がおもっとった人と全然ちゃうやん
むしろ、ちょっとかわいい…






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