Sweet? or Sour? Orenge juice

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紫side









2人でこの国を抜け出す決意をした日以降









私は執事たちに康二様の気持ちを説明した
そして、ガタイのいい奴らばかりで怖いけど
国王の家来たちにも









その返事はもちろん









「「 康二様のためならなんでもします 」」









ほら、あなたの周りは味方ばっかり









紫「康二様、執事たちと家来たちが
全員協力してくれるようです。」


橙「ほんまに！？」


紫「本当です」


橙「いや待ってや、俺らが抜け出したら
それを止められなかった家来さんたちは…
殺されるんちゃうの？」









確かに、そこは盲点だった。
どうしよう…









ｶﾞﾁｬｯ









○「あらあら、2人でコソコソと。」


橙「お母様！」


紫「っ、お妃様… この話は！」


母「大丈夫よ、誰も殺させないから。」


紫「え、」


母「私があの人を止めるから」


橙「お母様？」


母「あなたたちは抜け出すべきよ
あの人の言う通りになんて生きなくていいわ。
でもあなたたちと執事、家来たちを守るために
2人に約束して欲しいことがある。」









あぁ、康二様の優しい心は
全てお妃様譲りだったんだ









紫「お妃様からのお言葉であれば
全てお守り致します。」


母「国王からの言葉なら？」


紫「時と場合によります」


母「ははっ、あなたって最高ね。
一生康二の側にいなさいよ。
そして死ぬまで愛し守り抜きなさい。」


紫「言われなくともそのつもりです。」


橙「ふっかさん…」


母「康二はこの執事のことを、いや…
深澤辰哉という人を一生愛しなさい」


橙「っ、当たり前や」


母「最後に康二に一つ。
あなたはこの国の次の王になる者よ。
あなたの父親と言っていいのかしら…
私が、あいつを倒すから。
そうしたらあなたはこの国に戻ってきて。」


橙「お母様は、お母様は死んじゃあかん！」


母「あいつなんかに殺されるわけないわよ。
絶対にこの国に戻ってきて。約束。
その時がきたら私があなたたちを迎えに行くから。」









お妃様
あなたはいつも守ってきてくれたのですね









私たちのずっと側で…









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