Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ12)

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青side

康二から手を繋ごうと言われれば
嫌だと答える

康二から膝枕をせがまれれば
嫌だと答える

ハグをせがまれれば、キスをせがまれれば
一緒にお風呂に入りたいと言われれば
一緒のベッドで寝たいと言われれば

＂嫌だ＂と答える

康二にとってその拒否は
悲しくて不安になる原因だってことは
もちろん誰よりも分かってるつもり

だけど、恥ずかしさの方が勝ってしまって
拒否という形でしか返すことができない

そしたら、康二は寂しさを埋めるために
違う人のところへ飛んでってしまう

それに、俺は嫉妬が積もるばかり。

「しょっぴー、大好きやで！」

「愛してんで」

「今日もしょっぴーかっこええな！」

あったかい愛だけをもらって
何も返せていない俺に
嫉妬する資格も無いかもしれないけど

やっぱり恋人が自分以外のところへ
暖かな温もりを求めていくのは
また＂嫌だ＂と思ってしまう

橙「んっ、」

緑「康二起きた？」

橙「ごめん、寝ちゃった…」

緑「全然大丈夫。疲れちゃったもんね。
おはよう、康二。」

橙「おはよ、あーぷぅ。」

寝起きの無防備な表情だって
本当は俺だけが知っておきたかった

青「康二…」

橙「あ、しょっぴー。
あべちゃんとお話でもしょったん？
俺邪魔よな、今すぐどくから！」

青「いや、違うんだよ」

橙「ん？」

こんな俺を受け止めてくれるのも
そう長くはないかもしれないんだから
ちゃんと伝えないとだよな…

青「康二のことを邪魔なんて思ったことないし
俺だけに甘えろよって思うし
寝起きの表情だって
近くで見ていいのは俺だけだし…」

橙「ちょっ、え？」

青「手を繋ぐことだって、ハグすることも
お風呂に一緒に入るのも、一緒のベッドで寝るのも
キスすることも… なんでも全部
＂嫌だ＂なんて思ってねえんだよ！」

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