大丈夫、俺らなら。2

見えない敵 ページ18

目黒side




あの日から俺はまたリハビリの日々。


松葉杖があれば、比較的普通に歩けるくらいにはなってきた。ダンスとかはまだまだ遠いけど。


舘さんは、岩本くんや佐久間くんやラウールとダンスレッスンしたり、しょっぴーとふっかさんとボイトレしたり、阿部ちゃん、康二とは過去にお仕事させて頂いたDVDや仕事関係者の方との情報を仕入れたりと、かなりハードスケジュールみたいだ。



だから、まだ何だかんだいって退院した舘さんとは1度もあっていない。




それと、例の事故の相手方から連絡があり、舘さんの記憶喪失の公表と共に事故の詳細を警察関係者を含めての発表をするという形で収まった。舘さんもその方がいいと言っていた。そしてそれと同時に今の俺の状態も発表する事になった。これ以上、SNSでの誹謗中傷を防ぐ為だ。




明後日には公表の日みたいだが、舘さん大丈夫かな？



不安になってしまうのは、最近皆が舘さんの様子がおかしいと言うからだ。




ついこの前も、ふっかさんが



深澤『最近毎日寝不足そうな顔してんの。なんか悩んでるっぽい。でも、舘さんさ、言ってくれないんだよね。』


目黒『そうっすか...。』


深澤『まぁ元々がさ、言うタイプじゃないじゃん？それこそ昔は亀梨くんとか、北山くんとか先輩に悩み相談はしてたけど、今の舘さんにはそういうの言える人がいないからさ。俺たちが聞くべきなんだろうけど、更に抱え込ませちゃうんじゃないかっておもっちゃってさ。悩み中よ...。』



いつからなのか、何があったのか、会えない俺には何も出来ないのかって、悲しくなった。



このまま、公表の日を迎えてはいけないと思い
普段は送りもしない連絡を送った。



目黒【舘さん、急にすみません。
皆から聞いてます、レッスン毎日お疲れ様です。
...よかったら俺も久しぶりに会いたいです。】




送った瞬間、なんて俺らしくない文章なんだと思ったが、こうでもしなきゃ俺らは会わない気がする。

しばらくすると、舘さんからの返信が。



宮舘【目黒、お疲れ様。目黒もリハビリ頑張ってるって皆から聞いたよ。なにかあった？それなら明日は予定がないから病院いくね。その時に聞くよ。】



逆になにか心配させてしまった気がするが、返事が来た事に安堵した。しかも来て貰えるみたいだ。


明日少しでも彼の重荷をへらそうと意気込み、眠りについた。

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